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出土品の瓦たち [京都]

今日は午後から雨が降り出しました。日が暮れた頃から雨だけでなく風も吹き始め
段々音が強くなってきています。

非常に大きな台風18号が未明には、強い勢力で紀伊半島に上陸する可能性が高いようです。
うーん、日本を直撃の気配。進路に当たるところにお住みの方はくれぐれもご注意くださいね。

今日は昨日と同じ烏丸三条まで出かけてきたんですが、地下鉄の烏丸三条駅に展示されて
いる工事の時出土した平安時代の瓦の展示物が気になったので写真に撮ってきました。

3239946

IMG_0104.JPG

ガラスケースの中に入れて置かれているのですが軒瓦がたくさん置いてあり見事です。
説明が書かれていますのでそのまま書いておきます。

『ここに展示している瓦は、烏丸五条下ルから大量にみつかった平安時代後期の瓦の中から
選んだ軒瓦です。

この瓦が出土した周辺は、平安時代には平安京左京六条三坊にあたり、文献などから中六
条院、小六条院など院生を行う役所「院庁」が建てられていたことが推定されています。
このことからこれらの瓦が院庁の建物に使用されていた瓦と考えられます。

これらの瓦には京都や丹波、播磨などで作られた瓦があります。
丹波や播磨の瓦は地方に赴任した国司が京都まで瓦を送り届けたことを示す貴重な
資料です。』

と書かれています。

駅の階段を上がる途中にさりげなく置かれているガラスケースですが、中に
置かれたこれらの瓦が平安時代後期の院生を行う役所「院庁」のものだったってすごい
ですよね。

平安時代は794年からほぼ400年の間続くのですが、後期だとほぼ西暦1000年ぐらい
になります。

貴族文化がたけなわな時代、都大路は一体どんな風景だったのでしょう。
その院庁はどれぐらいの大きさの建物だったのでしょう。
人々はどんな暮らしをしていたのでしょう。

出土品を見ていると1000年程の昔がつい最近の事だったかのように身近に感じられて
昔の事がいろいろ知りたくなってきます。

このガラスケースには他にも江戸時代の下駄や食器が収められています。
それらはまた別の機会にご紹介することに致します。

書いているうちにも雨が勢いを増してきています。
くれぐれもご注意なさってくださいね!
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しろうさぎ

>JJさん、ご訪問&nice!、ありがとうございます。
by しろうさぎ (2009-10-08 10:30) 

しろうさぎ

>alienさん、ご訪問&nice!、ありがとうございます。
by しろうさぎ (2009-10-08 10:31) 

あおい君と佐藤君と宗男議員

1000年も前の瓦なんですね~。
やはり京都は歴史が違いますね。
播磨産と京都産、どちらかと言うと播磨産の方が丁寧に作られているみたいですね~♪


by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2009-10-08 19:41) 

しろうさぎ

>宗男さん、こんばんは。
京都の地下鉄工事をした時あちらこちらから埋蔵物や
遺跡がでて工事は中断、調査はしなきゃいけないと
大変だったようです。
さりげなく置かれている瓦ですが1000年前の物と
聞くと平安時代がとっても身近に感じられます。
平安時代後期というと法然が比叡山から都に降りて
お念仏を広め始めた頃でしょうか。
貴族文化が都で花開いていたことでしょうね。
おっしゃるように播磨の瓦の方が緻密に作られていますね。
播磨(兵庫)では良い土が取れ瓦を上手に焼く人たちがいたのでしょうね。

by しろうさぎ (2009-10-08 20:30) 

しろうさぎ

>八犬伝さん、ご訪問&nice!、ありがとうございます。
by しろうさぎ (2009-10-08 20:31) 

しろうさぎ

>花乃子さん、ご訪問&nice!、ありがとうございます。
by しろうさぎ (2009-10-08 22:35) 

しろうさぎ

>yannさん、ご訪問&nice!、ありがとうございます。
by しろうさぎ (2009-10-08 22:36) 

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